みなさまこんにちは。
去年にお約束しておいて、手をつけておりませんでした栃木県立美術館特別展
「朝鮮王朝の絵画と日本」第2部の続きを書かせて頂きたいと思います。
年越えちゃいましたね。時がたつのは早いですねぇ。しんみりしちゃいますよ。
英語でも "Time flies" といいまが、直訳すると「時間が飛ぶ」
やはり人の感覚は人種、国、生きた時代を問わず似ているものだなぁ、と。
はい、現実逃避はここまでにして、本題にはいりましょう。
既に第1部でのお話をお忘れの方、今回初めてこのブログを呼んで下さる有難い方のために、
第1部でのお話をおさらい致しましょう。
第1部は4章構成になっておりました。
第1章...山水画を中心とした朝鮮絵画の流れ
第2章...仏画絵画
第3章...花鳥画を中心に工芸と絵画の接点
第4章...民画誕生
そして第2部は舞台を日本へと移します。
「日本人のまなざし」と称して朝鮮王朝と日本の交流を元に、その後普及、影響を受け、
模倣から始まったものを自身で噛み砕き咀嚼し自身の色に染め、
独特の画風を生みだしたスーパースターたちの作品が並べられておりました。
第2部
第5章...交流の形-朝鮮通信使の果たした役割
第6章...日本画家のまなざし-日本画家に与えた影響
です。
第5章は国家間での交流なので、やはり御用絵師、狩野派の作品、地方絵師たちの作品と
幅広く展示されており、その影響の強さ、衝撃の程がよく分かりました。
多分きっと、ビートルズ来日、その後のグループサウンズ全盛期といったところなのでしょうか。
とはいえ、この時分に生まれてない私にとってやはり未知との遭遇なのですが、
ビートルズといえば、老若男女問わずご存じで、
もうビートルズという名詞があるといっても過言ではないじゃないですか。
きっと室町時代から江戸に掛けての画家にとっては、朝鮮王朝の絵画は
今の時代のビートルズだったのかも知れませんよ。
写真もあるわけではないので、記録として描かれたのか、
朝鮮からの使者たちの行列を描いたものが展示されており、
とても興味深く見ておりました。
顔形は同じモンゴロイドなので変わらないのですが、衣装が違いました、衣装が!
当たり前のことなのですが、何かその違いだけで、日本画らしからぬ雰囲気を
醸し出しておりました。
私のちっぽけな思い込みが壊れる瞬間万歳。
個人的な意見で、話しは少し違う方向へと飛びますが、私は幕末から明治にかけての、
混沌とした決して透明とは言えないような油絵、またフランス印象派の終わりごろの
雰囲気を好んでおります。
何か「表現したくてたまらない!あれもこれも、温故知新だわよ、わ~!!」という
人間臭さとでも言うのでしょうか、魂の叫びのようなものが、
画題そのものよりも強く印象的に残る絵画というものに強く興味を覚えます。
そんな印象をうけたのが
第6章です。
分野の違う画家さんの絵が一度にみられるのは嬉しいものです。
しかも私の愛する「不細工犬 by俵屋宗達」がいるではないですか!
そしてお隣さんには、これまた手放しで「かわいい!」とは言えない蕪村の犬が。
しかしながら、いつになく可愛くみられるのは、宗達の犬が引き立て役だからでしょうか。
そして最後にそうくるかぁ~、若冲「菜蟲譜」
こちらはたくさんの野菜、草花たちが季節ごとに描かれ、それにちなんで生き物たちが
リズミカルに遊んでいる巻物。
この展覧会、ノックアウトでした。
実はこの最後の若冲作品、
(京都国立博物館で2000年に開催された「Jakuchu!」展の図録からの知識となりますが)
昭和2年に発行された図録に載って以来、
行方不明となっておりました作品で、平成11年栃木県のとある民家から発見されたという
曰くつきの作品ですって。
つい最近も若冲の屏風が北陸でひょっこり出てきた事例もありますよね。
きっとまだまだあるのかもしれませんね
日本だからこそできる遊び心満載の日本画、
基礎があったからこそここまで発展した日本画、
まだ知られていないであろう画家の作品、
もっともっと普及させたいですよね。
何に置いても基礎は一番大切なものですね。基礎があっての遊び心。
私も基礎固め、そして謙虚な気持ちを常に忘れないように心がけて
ひねりを加え、先を見据えた仕事が出来るように...今年の最大の目標です。
ふ~。
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