本展は終了しました。
「火・空ノ貌 KA・FU NO BO」偶然と必然の間に・地/水/火/風/空
本展について
日本人は古来より自然界の万物に神秘性を見いだし、信仰や畏怖の念を持つ対象として捉えてきました。本企画はその日本人独自の自然観・思想を背景に、新たな表現を試みる写真家 六田知弘氏の連続企画です。全体のテーマは「宇宙を構成する五大原素 - 地水火風空」とし、日本人の自然観、自然信仰を背景に撮影した作品を展示致します。最終章となる本展では「火・風」の神秘性とエネルギーに満ちあふれた世界を約30点展示、販売致します。
六田氏は自らの言葉でこう記しています。「カメラをにぎる時、私は一個の受信機になる。日常の意識を下げて五感を開き、被写体が発する波動を感知して、それに自らをシンクロさせることができたとき、止めどなく変化し続けるそれら現象の世界の内に隠された「宇宙の秘密のかけら」が、向こうのほうから写り込んできてくれる。そう信じて、シャッターを押し続ける。」
日常の中で形として捉えている、眼に見えている世界ではなく、自我や肉体を超越した境界にあってこそ得られる感覚を、本展を通じてご体感いただければと思います。
自然と対峙、交感し続ける写真家・六田知弘氏の表現における新境地をご堪能ください。
作家プロフィール
写真家 六田知弘(むだ ともひろ)
ヒマラヤの村に暮らして撮影した「ひかりの素足―シェルパ」以来「自然や宇宙との根源的なつながり」を遠くに探りながら、モノ、風景、人物など様々な事象を対象に撮影し、写真展や出版を通じて発表。仏像などの日本美術のほかヨーロッパ中世美術、雲岡石窟等の仏教遺跡など、文化財、古美術品の撮影も多く手がける。
- 1956年 奈良県に生まれる。
- 1980年 早稲田大学教育学部卒業。
- 1982年よりネパールヒマラヤ山中のシェルパの村に暮らして撮影。
- 1988年 最初の個展「ひかりの素足―シェルパ」( 新宿ニコンサロン)を開催。
主な写真展
[ 主な写真展 ] | |
2007年 | 「祈りの中世 ロマネスク美術写真展」(国立西洋美術館/東京) |
2008年 | 「祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道」ルイス・オカニャとの二人展 (和歌山県田辺、パリ、サンティアゴ、東京を巡回) |
2009年 | 「シトーの光」(繭山龍泉堂/東京) |
2009年 | 「Clair Obscur」(Galerie Frédéric Moisan / パリ) |
2010年 | 「壁の記憶」(丸の内ギャラリー/東京) |
2011年 | 「雲岡 仏宇宙」(繭山龍泉堂/東京) |
2012年 | 「OKUGAKE」(金峯山寺本地堂/奈良県吉野山) |
2013年 | 「3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」(相田みつを美術館/東京) |
2013年 | 「LES MURS DU TEMPS」(Galerie Yoshii/ パリ) |
2014年 | 「3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶」(渋谷区立松濤美術館/東京) |
2014年 | 「蓮―清らかな東アジアのやきもの×写真家・六田知弘の眼」 (大阪市立東洋陶磁美術館/大阪) |
2014年 | 「水ノ貌 MIZU NO BO」(加島美術/東京) |
2015年 | 「ボロブドゥール Borobudur」(繭山龍泉堂/東京) |
2015年 | 「地・空ノ貌 CHI・KU NO BO」」(加島美術/東京) |
2015年 | 六田知弘写真展「壁」(ギャラリー古今/東京) |
2016年 | 六田知弘写真展「Icons of Time Memories of the Tsunami that Struck Japan Photographs by Tomohiro Muda」(The Japan Foundation Gallery, Sydney/オーストラリア) |
2009年より写真展「サンティアゴ巡礼の道 六田知弘 東洋のまなざし」がヨーロッパ各地を巡回中 |
主な写真集
開催概要
写真家 六田知弘展「火・空ノ貌 KA・FU NO BO」偶然と必然の間に・地/水/火/風/空
- 開催日時
2016年9月10日(土)~9月24日(土)
10:00~18:00 会期中無休- オープニングレセプション
2016年9月9日(金)
18:00〜- 展示点数
約30点
- 会場
加島美術
〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2
TEL 03-3276-0700 FAX 03-3276-0701
E-mail info@kashima-arts.co.jp
※事前申込不要 直接加島美術へお越しください。