本展は終了しました。
本展について
フィリピン出身の現代美術家、ロム・ヴィラセラン。ファインアートを主な活動領域としながら、書籍やCDのデザインも数多く手がけるなど幅広い分野で活躍中のアーティストです。シュルレアリスムやアクションペインティングといった20世紀美術にも通じる彼の作品は、クラシカルな強度と柔軟なアイディアを併せ持っています。飛び散ったアクリル絵具を動植物に見立てるなど、即興性や偶然性を活かした制作から生まれるのは、空想の産物のようでありながら私たちを取り巻く現実にも共鳴する世界。大胆な造形と繊細な描写が共存する画面は多彩な像を宿し、私たちを飽きさせません。自然と家族を愛する彼の芸術は、観る者の心を癒しながら刺激する不思議な魅力を放ちます。
今回の個展では、2メートル近い大きさの巨大な新作絵画から、電飾が組み込まれた箱型イルミネーション作品まで約30点が展示されます。アジアのアートが国際的な注目を集めつつある昨今、ロム・ヴィラセランもまた世界を舞台に活躍していくことが期待される気鋭の芸術家です。日本で彼の展覧会が開催されるのは、今年3月に東京国際フォーラムで行われた展示に続き2 度目。彼の“現在地点”に触れられるこの希少な機会に、是非ご高覧ください。ロム・ヴィラセランの芸術は、皆様の心の底に眠る記憶や想像力の扉を、思わぬ角度からノックするでしょう。
作家プロフィール
1975年 フィリピン マニラ生まれ
1993-1996年 聖トマス大学 建築学部(マニラ、フィリピン)
1997-1999年 フィリピン大学( ケソン市、フィリピン)
美術およびビジュアル・コミュニケーション修了
[公式サイト]
rom.villaseran.com
《 個展 》
- 2001年
- 「Matadora」(アド・インフィニタム・ギャラリー / サンフアン、メトロ・マニラ、フィリピン)
- 2002年
- 「Pre-Lunar」(ビッグ・スカイ・マインド / サンフアン、メトロ・マニラ、フィリピン)
- 2003年
- 「Lunar」(ギャラリー・アストラ / マカティ市、フィリピン)
- 2008年
- 「Piloto Ng Hatinggabi」(LRI・ビジネス・プラザ / マカティ市、フィリピン)
- 2014年
- 「Orchestra」(ギャラリー・ステファニー / リビス、ケソン市、フィリピン)
- 2015年
- 「Imagined Artefacts」(アート・ステージ・シンガポール / マリーナベイ・サンズ、シンガポール)
「Birth of Giants」(アートフェア東京、東京国際フォーラム / 日本)
《 その他 》
- 1998年
- Preview Magazine:アートデザイン
- 1999年
- The Philippine Daily Inquirer Sunday Magazine:イラストレーション
Surya Bar & Restaurant ハンドペイント・ウォールアート、家具制作
(カティプナン、ケソン市、フィリピン) - 1999、2000年
- NU 107.5 『NU Rock Awards』:デザイン
- 1999、2001年
- Slapshock 『4th Degree Burn』『Headtrip』 Octo Arts EMI Music, Inc.:デザイン
- 1999、2001年
- Cheese 『Cheese』『Pilipinas』 Warner Music Philippines:デザイン
- 2000年
- Mayric’s Bar:プロモーション・デザイン(Mayric’s Bar / マニラ、フィリピン)
- 2001年
- Greyhoundz 『Greyhoundz』 Sony Music Philippines:デザイン
- 2001、2006年
- Pulp Magazine:コミック
- 2002、2003年
- Wolfgang 『Volume』『Greatest Hits』 Sony Music Philippines:デザイン
- 2005年
- Gabby Barredo 『Invisible exhibit』:印刷物デザイン(アヤラ美術館、マカティ、フィリピン)
- 2006年
- The Philippine Yearbook:アートデザイン
- 2006年~現在
- Rogue Magazine:グラフィックアート
- 2007年
- Pulp Magazine 『Summer Slam』:ポスターデザイン&アートワーク
- 2008年
- Kjwan 『13 Seconds To Love』 Barnyard Music Philippines:ジャケットデザイン