EXHIBITION DETAILS 企画展詳細

若松光一郎展―大地の歌―

若松光一郎展―大地の歌―

2018.3.20-4.6
会期中無休/観覧無料

本展は終了しました。

「若松光一郎展―大地の歌―」について

日本を代表するコラージュ作家、「若松光一郎展 ―大地の歌―」を開催いたします。

若松光一郎は、1914年、現在の福島県いわき市に生まれ、東京美術学校で藤島武二に師事。「池袋モンパルナス」での活動を経て、終戦後、郷里の福島に戻り画業を残します。親交が深かった猪熊弦一郎らが結成した新制作派協会主催の展覧会には、第2回目から以後、没する直前まで出品を続けました。

若松は戦中、召集先の広島県で被爆しています。その残酷な経験は、生涯、若松の心の中に刻まれ、沈黙の礎となって、後の制作活動に影響を与えました。
1960年頃に具象から抽象へ転換した以後は、画面上での意想外の組み合わせを試み、色彩豊かにリズミカルな作風を展開、代名詞となるコラージュへ到達します。

抽象に転換してもなお、知己の画友たちが提唱した「新リアリズム」の精神をどこかに感じ、生と芸術の接点を探り、好きだった音楽と絵画を結びつづけた若松光一郎。それはまるで、芸術によって封印していた何かが気化し、救われることを祈るかのようです。

若松の画面はすべての調和を求め奏で続けます。芸術は無限であり、未来は明るい―大地の歌を。

Composition 12.3-83(1983)
森の韻Ⅱ(1988)

作家略年譜

若松耕一郎(わかまつこういちろう)1914-1995

1914年 現いわき市常磐湯本町三函に生まれる。本名光一郎(みついちろう)。

1933年 東京美術学校油画科予科入学。翌年本科に進級、藤島武二に師事。

1937年 第2回新制作派協会展出品。以後没するまで同展に出品を続ける。

1945年 8月、広島で被爆。終戦後郷里いわき市常磐湯本町に戻る。

1955年 いわきで若松光一郎を指導者とする「ユマニテ会」が発足。

1968年 平市民会館で大規模な個展開催。

1983年 「線と響 若松光一郎展」(ストライプハウス美術館)開催。
第1回地域文化功労者文部大臣賞受賞。

1985年 「若松光一郎―半世紀の歩み展(いわき市立美術館)開催。

1995年 死去。享年81歳。

1996年 「若松光一郎の世界展」(池田二十世紀美術館)開催。

2010年 「若松光一郎展 ―律動する色彩―」(いわき市立美術館)開催。

開催記念イベント

中西哲人 チェロ・ミニリサイタル

中西哲人

 

京都府生まれ。東京音楽大学付属高等学校、桐朋学園大学音楽学部を経て、同大学研究科を修了。松波恵子氏に師事。第6回大阪国際音楽コンクールアンサンブル部門第1位。大阪フィルハーモニー管弦楽団と共演。リスト音楽院セミナーにてミクローシュ・ペレーニ氏のレッスンを受講。2013年11月、東京文化会館にてソロ・リサイタルを開催。

(開催概要)

  • 日時:2018年3月20日(火) 17:30〜18:00
  • 会場:加島美術
  • 定員:40名
  • 料金:無料
  • 演奏予定曲目:バッハ「無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調」

開催概要

若松光一郎展―大地の歌―

開催日時

2018年3月20日(火)~4月6日(金)
10:00~18:00 会期中無休

展示点数

約30点

会場

加島美術
〒104-0031 東京都中央区京橋3-3-2
TEL 03-3276-0700 FAX 03-3276-0701
E-mail info@kashima-arts.co.jp

主催

一般社団法人 日本美術継承協会

企画協力

加島美術、Seirin